はじめに
以前から南極観測船が好きだった。中でも「ふじ」が好きで、いつかはプラモを作ろうと思っていた。
そんなある日、yahooオークションで、ニチモ1/300モーターライズ「ふじ」の出品を見つけ、すぐに入札、何とか落札できた。(4000円くらいだった)
製作にあたって、「ふじ」に関する資料をネットで探していると、「宗谷」に関するものもいくつか見つかったので、それらも覗いてみた。
2002年11月も終わりに近づいた頃、ついに見つけてしまった。「第2回 艦船模型合同展示会 報告」で佐竹政夫氏の「宗谷」を見つけてしまった・・・スゴイ!!! しばらくその作品に釘付けになった。
この時は、まだ詳細な画像が載せられていたので本当に魅了された。本当に・・・
気が付くと「宗谷」の資料を探していた。そして、「宗谷」を作って見たいという思いが強くなっていた。
当時、「宗谷」の模型など1つもなかったのでフルスクラッチか改造になる。そんな中、遂に2003年7月、シールズモデルズから1/700インジェクションキットが発売された。もちろん、直ぐ入手したが、小さすぎる。もっと大きな「宗谷」が欲しい!!! ということで、1/200で製作する事にした。(佐竹氏と同じスケールである)
では、どのように製作するか・・・初めは船体だけでも既存のキットを流用、改造する方向で計画を進めていた。
「宗谷」は砕氷船なので、独特な船体をしている。単純に考えると「しらせ」の船体を改造すれば良いと思うが、船体高を高くし、全長を延ばしてやらなければならない。幅はほぼOKなのだが、だいぶプロポーションが違うぞ!
ということで「しらせ」からの改造をあっさり諦め、別のものを探す。貨物船、帆船、色々探していると、バウマンの1/400「ロシア原子力砕氷艦アルクティカ」が目に留まった。いけるかも・・・早速、ヤフオクで入手する。全長はほぼ1/220になるが、幅を10mmほど切り詰めなければならない。後日見つけた図面に当てて見ると、これまたプロポーションが違う。大改造になるなァ〜・・・だったら、フルスクラッチにするか!
こうして1/200「宗谷」をフルスクラッチで製作するとんでもない計画が始まった。
2004年2月